ビルの群衆

マイホームを購入するには、巨額の費用を用立てる必要があります。マイホームを購入するには土地や建物に施工費用などを含めると1,000万円単位の現金を用意するのが一般的ですが、一括で購入することができるのは例外的で、住宅ローンを組むのが一般的です。

住宅ローンとはマイホームを購入する目的で必要になる資金を融資する専用ローンのことです。マイホームを購入するために、全額を住宅ローンの借り入れで工面することも最近では可能になっていますが、なにがしかのまとまったお金を支払ったうえで残金について住宅ローンを組むのが通常の流れです。

住宅購入のために支払うまとまった現金のことを頭金と呼んでいます。頭金は数百万円に上ることが珍しくありませんが、目安をはかるには購入価格を参照することになります。頭金がいくらになるのかは、住宅種別によっても異なります。

いくつかの典型例をピックアップすると、注文住宅で650万円ほど、建売住宅で300万円程度・新築分譲マンションでは700万円程度とされています。購入価格は住宅種別だけでなく、購入エリアや交通アクセスの状況などによっても左右されます。とはいっても概ね頭金の相場は購入価格の1割から2割程度で数百万円と言うのが一般的な傾向です。

マイホームでくむ住宅ローンは、購入価格や充当可能な頭金の金額と借入可能額との兼ね合いで、融資額が決定されることになります。購入価格は購入エリアの影響が大きいので、交通アクセスが良好で周辺の各種の施設などが充実していると、高額になる傾向があります。

借入可能額は購入価格だけでなく、融資可能年齢と融資可能期限なども重要です。住宅ローンの融資可能年齢は20歳以上65歳未満で、融資可能期限つまり返済期間は最長で35年です。これに頭金をどれだけ工面することができるかで最終的に融資額は決定されることになるわけです。

頭金の相場の目安は購入価格の1-2割程度とされていますが、毎月の返済額は金利の多寡とその決定方式で大きく左右されます。金利については固定金利型と変動金利型のふたつの主要なスタイルがあるわけです。固定金利型は将来にわたり金利負担の予想を付けることができるので、将来設計をくみやすいと言うメリットがあります。変動金利型はこれから先の金利の動向を予想し、将来的に収入上昇が見込める時におすすめです。

頭金の相場も考慮して最適の住宅ローンを設定するのが、無理なくマイホームを入手するポイントといえます。