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ハウスメーカーによって違う断熱材の種類とは?

2019年06月16日
高級なマンション

断熱材は外気の気温の影響を小さくし、屋内の機密性をたかめて夏場の高温を抑制したり冬場は冷気を遮断し屋内の温度を維持する目的で設置されるものです。断熱材を使用するスタイルには大きくわけて、内断熱と外断熱に分けることが出来ます。内断熱とは木造住宅などの柱と柱のあいだに断熱機能をもった素材を敷き詰めたりする方法のことです。壁の内側の空間に断熱材をいれる方法で最もオーソドックスな方法です。これに対して、外断熱とはボード状の断熱素材を外壁などにはって躯体全体を包む方法です。

ところで断熱材には種類があり、ハウスメーカーにより使用している素材には違いがあります。ハウスメーカーで使用される機会の多い素材の代表的なものの種類と特徴をここで確認しておきます。

内断熱の繊維系断熱素材には、グラスウール・ロックウール・セルロースファイバー・ポリスチレンフォームや羊毛断熱材が代表的です。
グラスウールやロックウールは、ガラスや玄武岩などを繊維状に加工したものです。いずれも可燃性がなく耐火性脳や防音性能が高いので人気があります。
セルロースファイバーはパルプや新聞古紙などを粉砕し木質の繊維を原料に生成される断熱材になります。機械を用いて吹き付けて断熱層を形成するのが特徴ですが、若干コストが嵩む傾向があります。
羊毛を原料に使用しているのが、羊毛断熱材です。羊毛断熱材は羊毛を高圧力でプレス加工した素材で、耐火性に優れ耐久性や防中性も具備しているのがメリットです。

断熱材では自然素材だけでなく、化学繊維を原料に使用した素材もあります。ポリスチレンフォームは、いわゆる発泡スチロールの名称で有名な断熱材のひとつです。
ポリエチレン樹脂に発泡剤と難燃剤を加えてビーズ状にしたものを、蒸気で発泡させて製造されています。防水性と耐久性にすぐれており加工も容易なため内断熱で頻繁に使用される断熱材の一つです。価格が比較的リーズナブルなのも人気を集める理由となっています。
内断熱の発泡プラスチック系素材では、ウレタンフォームがよく使用されています。ウレタンフォームとは素材に発泡剤や触媒を加えて生成します。ボード状のものと吹き付けるタイプがあり、強く接着した断熱層を形成することができるのが特徴です。

外断熱には、炭化発泡コルクという素材が代表的です。炭化発泡コルクとはコルクチップを高温で焼き固めたもので、防虫や調湿・防火機能などのメリットが高いとされています。